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金友正道さん / リハビリの家庭教師 らいと・うぇい【FM東広島『喫茶897』第11回】

  • 2024/02/12

 

 FM東広島・毎週火曜日午後6時台に放送している『DOGENSURU NIGHT』内のコーナー『喫茶897』では、東広島の企業・団体の方にお越しいただき、色々なお話を伺っています。

 第11回のお客様は、リハビリの家庭教師らいと・うぇいの金友正道(かねとも まさみち)さん。プラスアルファのリハビリが受けたい方の元にお伺いしたり、地域センターでの講演会を行われたりする金友さんに、名前の由来や将来のビジョンなど色々なお話伺いました。

※インタビュー内容は、FM東広島YouTubeチャンネルで音声として聞くことが出来ます。

 

 

 

暗い未来に続く道。それを明るく照らし広がる『Light Way』

―リハビリの家庭教師らいと・うぇいとはどういうところなんでしょうか。

 『リハビリの家庭教師らいと・うぇい』は、『リハビリの家庭教師版のサービス』となります。誰でも、ご自身の判断で自由に、ご自宅で、リハビリ教育や施術を受けて頂くことができる事業です。

 一般的にリハビリは悪くなった時に、病院や施設などで行われる保険サービスとなりますが、らいと・うぇいは、保険内のリハビリだけでは不足を感じておられる方や、早期に手厚いリハビリ教育を受けたい方、通院が難しい方向けのプラスα(ベースアップ型)のサービスとなります。

 

 少子高齢化に伴って、悪くなるご高齢の患者さんは増え、医療従事者の割合は少なくなっていますので、多忙な病院や施設で全ての患者さんへの手厚いサービス提供というのは確実に、難しくなってきます。

 医療従事者は丁寧な患者対応を心がけておりますが、患者さん一人当たりにかけられる時間も限りが生じます。

 リハビリの家庭教師らいと・うぇいでは、大きく3つの事業をしております。1つ目は、メインとなります、『ご自宅に訪問してのリハビリ家庭教育や施術』事業。2つ目は、志和町志和東にあります『古民家での個別(パーソナル)リハビリ』事業。3つ目は、地域センターや地域の通いの場での『相談会や講演、体験会』、または地域での『出店イベント』を行っております。 

 医療・介護・行政政策の隙間や不足を補うような『融通の利くプラスアルファ―のサービス』となりますので、必要な際に医療機関・施設利用と併用して頂いてもよいですし、らいと・うぇいを単発でご利用して頂いても大丈夫です。

 

—『リハビリの家庭教師』とはどういう意味なんでしょうか。

 言葉の通りの意味で、リハビリサービスの家庭教師版です。学校でいう義務教育が『医療・介護保険のリハビリ』にあたると考えて頂くと分かりやすいのではないかと思いますが、目的や目標があり、必要とされる方が自分の意志で自由にサービスを追加する家庭教師の役割が『リハビリの家庭教師』となります。

 この+αのサービスの考え方が地域であまり浸透していないので、リハビリの家庭教師という言葉と考え方を広めていきたいと思っています。商標登録の特許を取得しておりますので、これから信頼が得られる事業に育てていきたいです。

 

 名前でいうと『らいと・うぇい』にも3つの意味がありまして、暗い未来の道を、明るく照らせる事業にという意味で照明の意味の『Light』で『light way』。二つ目が、希望の道に導く、正しい道、正しいという意味での『Right』で『right way』。三つ目に、軽快に挑戦をしていく事業、軽い負荷という意味で、『light weight』。英語ではそれぞれ違う意味ですが、ひらがな表記ではすべて『らいと・うぇい』になります。

 この三つの意味を込めたロゴも作成しました。

 

—どういった施術が受けられるのでしょうか。

 リハビリの家庭教師では、整体のように症状が出ている部分だけを触れるのではなく、全身や生活動作、暮らし方を加味して評価や施術を行います。筋膜を調整したり、ストレッチを指導したり、トレーニングを指導したり、内容はその方に合わせて選択し介入を行います。

 これは作業療法士やケアマネージャーとしての視点もあると思います。そういった視点も含め、評価・指導を行っていくというものになります。また、リハビリの家庭教師ならではの、痛みなどに対する自己管理の方法をお伝えしたり、問題の対処法を提案する等、近年エビデンスが非常に高いとされる認知行動療法にも重きを置いて対応を行っています。

 ですので、身体に対しての評価・施術・指導だけでなく、生活環境の調整・相談、そして、教育なども一貫して行います。受けるだけでなく、教わる、行動する、繋げる、整える、安心してもらう内容のサービスを通して、『ほっとする未来へ、つなぐ』お手伝いをしております。

 

—簡単なケアやトレーニングの方法を教えていただけたりしませんか。

 腰痛・猫背の方におススメで、よく地域センターなどでお伝えしている体操があるので、是非やってみてください。

① まず、背中の後ろで両手を組む

② 腰を反らさないように手を斜め下にぐーっと伸ばして胸を張ります(胸が斜め上を向くよう)

③ そのまま、手を下に押しながらゆっくり後ろに腕を引く

④ 背中の肩甲骨を内側に引くように肩を開くことがポイントです。

(肩が真横にくるようにし、鎖骨をバイクのアクセルを回す方向に開くイメージです)

⑤ その状態で大きく深呼吸をお願いします。 

⑥ 最後に腕を何回か後ろに大きく振ってください    

 同じ姿勢を取り続けた作業後に行うと柔軟性が保たれますので是非、行ってみてください。

 

困難に何度ぶつかっても、軽快に挑戦していく『Light Weight』

―このお仕事を始めようと思ったきっかけを教えていただけますか。

 私は、17年前に作業療法士の資格を取り、また、10年前にケアマネージャの資格を取得し、リハビリ専門職として医療・介護現場で保険適応のリハビリを行ってきました。

 病院のカンファレンスなどにもよく参加させて頂いておりましたので、既存の保険の制度内だけのサービス調整では限界があるなと感じることもあり、ケースに応じてもっと柔軟に対応ができる選択肢があればいいのに……と考えていました。

 例えば、ご高齢者の通院の問題やスタッフや財源不足の問題、保険制度の縛り、リハビリ時間の確保の難しさなど様々な課題がありますので、現場で働かれている医療・介護・福祉関係の職員の方には共感して頂けることも多いのではないかなと思います。

 自由に医療・介護保険制度、行政政策の隙間を埋められる手段があれば、必要とされる地域の方や医療・介護関係職種は助かるんじゃないかなと考え、リハビリの家庭教師のサービスを作った、という経緯になります。国や行政政策を変える働きかけと言うのも活動としてできればよかったのかもしれませんが、そんな大きなことはなかなか出来ませんので、まずは自分の手で事業を興して、挑戦してみたいなというところから、医療機関からの独立を決意しました。

 

—金友さんの趣味や好きなもの何かありますか。

 「ものづくり」が好きです。今は自分のつくった事業をしていますので仕事が趣味であり、生き甲斐になっています。事業の形が自分の生きた証拠になりますので、「リハビリの家庭教師らいと・うぇい」を、生涯をかけて、大切に育てていきたいと思っています。

 後は自然の中でのランニング、人と話すこと、物事にチャレンジすることが好きです。

 最近よく幸福ホルモンという言葉を耳にしますが、ランニングはセロトニンやエンドルフィンの分泌、人との触れ合いはオキシトシンの分泌、チャレンジはドーパミンの分泌が促せますので、私の趣味や好きなことは3大幸福ホルモンの分泌が全て補えているんですよね。

 今後も幸せを感じながらバランスよく生きていきたいと思っています。

 

―この仕事に携わって印象に残っている出来事や嬉しかった思い出はありますか。

 印象に残っていることは、当初のマーケティング戦略はことごとく空振りという感覚があり、2勝8敗くらいの結果だと思っています。事業を起こすことは本当に大変だと思い知らされたことですね。メンタルも何度もつぶれかけましたが、足を止めると終わりですし、家族もいますので、とにかくPDCAサイクルを繰り返し、戦略を振り絞って、家から出て動くようにしていました。

 動いている時はまだ楽なのですが、戦略が尽きて動けない時間は本当に地獄でしたね。平日の昼間に公園で横になって空を眺めてました。

 

 嬉しかったことは、リハビリを受けてもらった方、私の話を聴いてくださった方から、「早くこのサービスを知りたかった、リハビリの考え方を早く教えて欲しかった、今までこんなことを話してくれた方はいなかった」と心から喜んでもらえたことです。自分が作ったサービスに対価を払って、繰り返し利用してもらえるって本当にありがたい事だと身に染みて感じました。

 あとは、直接の仕事ではないのですが、地域の繋がりを深めるために商工会議所青年部に所属させてもらって、今年度の酒まつりの幹事もさせて頂きましたので、一年間で信じられないくらいの仲間や知人ができました。これは自分の財産になるなと感じています。

 

希望溢れる超高齢化社会に。正しい道へ導く『Right Way』

―らいと・うぇいのこれからの目標やビジョンはなにかありますか。

 まだまだ事業としては駆け出しの段階ですので、まずは今行っている3つの事業を安定させて、家族を安心させてあげることが当面の目標です。妻を筆頭に家族には心配をかけていますので、本当に頭があがりません。

 そしてゆくゆくは、より多くの東広島市民の方にリハビリの家庭教師のことを知って頂き、サービスを届けられるように仲間を増やしていきたいなと考えています。『療法士の地域への派遣事業の実現』が私の目標です。

 力のあるバイタリティ溢れる療法士に地域リハビリに興味を持ってもらい、やり甲斐のある仕事を私が作り上げて、療法士の職域を拡大し、また、独立したセラピストの後方支援ができる安定的な業務依頼体系の確保を目指したいと思います。

 

―イベントや講習会などはいつ行われていますか。

 八本松地域センターで第1・第3月曜日の午前、東志和地域センターで第2・第4月曜日の午前に『リハビリ相談・体験会』を行っていますので、お気軽に会いに来て頂きたいと思います。

 

―金友さんが『らいと・うぇい』を一言で表すなら。

『ほっとできる未来へ、つなげる』お手伝いをするための事業です。

 

―リスナーへのメッセージお願いできますか。

 超高齢化社会に入りますので、自分の健康は自分で守らないといけない時代になってきます

 そのための教養と知識、健康管理のサポートの強化が随時、必要だと考えておりますので、必要時にはリハビリの家庭教師にお任せください。

 SNSもやっておりますので、是非、『リハビリの家庭教師』でHP検索、インスタのフォローお願いします。

 

 お話を聞いていると無限にアイディアが溢れてくるんじゃないかという位、キラキラとした目でこれからの話、考えを教えてくれる金友さん。超高齢化社会がどうなるのかと常に社会問題として挙げられていますが、金友さんのような人が生活から元気になれる『リハビリの家庭教師』をしてくれれば、これからの未来へ続く道はキラキラ明るい、『らいと・うぇい』なのではと思いました。気になったあなた、まずは講演会から行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

店舗情報

リハビリの家庭教師 らいと・うぇい

住所:〒739-0021 広島県東広島市西条町助実1688-20

事業:セラピスト派遣サービス(自宅訪問型のリハビリ家庭教育や施術・古民家での個別(パーソナル)リハビリ・相談会や講演、体験会

公式HP:https://bagon2303007.wixsite.com/l-right-way

 

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記者の画像

森 新太郎

FM東広島パーソナリティ。広島大学教育学部卒。劇団を主宰し、演出や脚本も務める。

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