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鈴木一成さん / 株式会社わんぷら 【FM東広島『喫茶897』第18回】

  • 2024/02/12

 FM東広島・毎週火曜日午後6時台に放送している『DOGENSURU NIGHT』内のコーナー『喫茶897』では、東広島の企業・団体の方にお越しいただき、色々なお話を伺っています。

 第18回のお客様は、株式会社わんぷら代表取締役、鈴木一成(すずき いっせい)さん。運営している高齢者デイサービス『笑脳(えーのう)』のお話や会社をおこしたきっかけとなったご家族のお話など伺いました。

 

※インタビュー内容は、FM東広島YouTubeチャンネルで音声として聞くことが出来ます。

 

 

 

 

脳を笑顔に! 脳に特化したデイサービス

— わんぷらでは現在どういった事業を行っていらっしゃいますか。

 道の駅西条のん太の酒蔵近くの八本松東で高齢者向けデイサービス『笑脳(えーのう)』を運営させて頂いています。笑脳は小規模で10名という少ない定員で高齢者介護を行っております。東広島初の夜9時まで営業しているというのも特徴ですし、弊社が介護保険内でやっているのでお財布も痛まないというのも笑脳ならではかな、と考えています。

 また、地域の方に元気なままでいて欲しいという思いから地域センターやくららで健康教室を行っています。内容としては、デイサービスの中の足湯であったりヨガであったり様々です。Youtubeで『えーのうちゃんねる』という脳トレや高齢者介護のヒントになる動画のアップもしています。

 

— えーのうちゃんねるは私も体験させて頂きましたが面白いチャンネルですね。

 デイサービスだとおはじき等のリアルなレクリエーションが多いんですが、今後、YouTube等デバイスを使ったものが注目されてくるのかなと思いまして、色々、国語算数理科社会から、家庭科、はたまた雑学など脳トレになる問題を色々作らせて頂いてます。動画の数で言うと、400本近く上げています。

 

※わんぷらが行っているYouTubeチャンネル『えーのうちゃんねる』。脳トレや高齢者へのオススメグッズ紹介など

 

— わんぷら・笑脳の名前の由来を教えてください。

 わんぷらは『+1(プラスワン)』をもじってつけさせて頂いておりまして、全てにプラスワンをしていこうというのが社名の由来となっています。勿論、利用者様にもプラスワン、従業員にもプラスワン、サービスにもプラスワンで、一つ工夫や手間・価値を加えていこうという意味でつけさせていただいた名前ですね。先程話に出た営業時間が長めなのもプラスワンの考え方です。

 笑脳は、広島弁の「ええのう」という意味、つまり、『良いなあ』と言ってもらえるサービスというのもあり、また、脳特化のデイサービスという事もあるので脳が笑うという文字をつけていたりします。

 

— 脳特化のデイサービスと言うのは特徴的ですね。

 今、機能訓練等の身体の方がメインでされているところが多いですよね。勿論、身体も元気でないといけないとは思うんですが、認知症などになってしまうと徘徊等いろいろな事が起きてしまいます。なので、脳から元気にしていこうという事で脳特化デイサービスを行っております。

 

今を笑顔に! 孤独にさせないという思いの詰まったデイサービス

— わんぷらを始めようと思ったきっかけは何かあるのでしょうか。

 祖父が漁師だったんですが、一人でやる仕事で漁師を辞めて家にいることが多く、すぐに認知症になってしまい家族に迷惑というか少し当たってしまい、家族がバラバラになってしまったんです。

 祖父のような人には気軽に来れる場所で一人にならない、ということが大事なのかなと。ウチは小規模で、そういった方でも通って長く入ることが出来るというのをコンセプトに作った、僕の思いが詰まったデイサービスになっているんです。

 

 

— 鈴木さんは東広島のご出身でしょうか。また、わんぷらを設立するまでの経緯も教えて頂けますか。

 八本松で育ちまして、八本松っ子でした。八小、八中、賀茂高という地元も地元という(笑い)

 卒業してからは大学で介護や福祉の勉強をして、広島市内で働いて、会社の転勤でシンガポールに。そして、東京で何年か勤めて、また広島に。仕事は介護関係もしてましたし、一般企業でも務めたりしていました。

 

— 介護以外の一般企業で何か学んだことやためになったと感じたことはありますか。

 福祉の世界は結構職人気質なところがあって、なかなかビジネスマナーや営業の方法については独自というか一般企業と少し違う所があります。

 なので、パソコンのスキルなども含めて一般企業で学んで役立ててることは多いですね。

 

— この仕事をしていて印象に残っている出来事や嬉しかった思い出はありますか。

 笑脳を始めて一番最初に来ていただいた利用者さんの話なんですけど。

 最近介護度も上がって、年々あまりよくない状況になっている方で、入院もして、どうしてもウチの施設に通いにくくなっていたんですね。そんな中で、「どうしても笑脳に通いたい、笑脳がいい」と仰って下さって、本当につくって良かったなと思う出来事でした。

 

 

— そこまで言ってもらえる笑脳の強みはなんだと考えますか。

 やはり小規模であることがひとつ。そして、利用者のご家族様も含め、細かいところや深いところまで家族のように接しさせていただいていることでしょうか。

 他では手の出しにくいところまで細かくケアさせていただいているのが選んでいただける理由かなと思っています。

 

— 鈴木さんの趣味や好きなものなどを教えてください。

 時間がとれたらになりますが、旅行は好きですね。テーマパークもゆったり温泉も海外も行ったりします。

 おすすめは、大分の杉乃井ホテルですかね。家族全員が楽しめるような、いろいろなものが揃っているところです。

 

アイディアで笑顔に! プラスワンでオンリーワンなデイサービス

— これからの目標やビジョンについて教えてください。

 『コミュニティを作る』という事が全ての事業に関わっているのかなと思っています。

 先程の話で祖父が入ることの出来るところがなかったというのもあるんですが、それも含めて地域で健康教室をやることで人が集まり、コミュニケーションをとることが出来るコミュニティが出来る。

 そういう一人にしないコミュニティを築いていけたらと思っています。

 

 

— 鈴木さんがわんぷらを一言で表すならなんと表しますか。

 他の会社が出来ないことを、アイディアで乗り越えていく会社なのかなと考えています。

 デイサービスでいろいろなイベントしているんですが、ウチの従業員によく伝えているのが、イベントとして一般的なハロウィンや夏祭りはやった上で、他の企業や人が出来ないことをどんどんやっていこうと。

 一例として、ウチのデイサービスで高齢者の方に宇宙食を提供したことがあります。フリーズドライのようなものを試食してみて、知識や感性を深めてみようと。反応としては「美味しくない。もっと普通のお菓子を出せ」と(笑い)とても正直な感想をいただきまして、「いや、違うんだよ。経験としてね」と伝えたんですが、おいしくないと。食べたことがないから喜んでいる方も勿論いました。

 

— メッセージをお願いします。

 弊社は介護の会社ですので、何か介護でお困りの事や「これはどうかな」と悩むことがあれば、市役所などに連絡しても勿論いいんですが、相談しにくい事とかあればウチに一度お電話ください。適材適所、よいところにお繋ぎさせていただいたり、僕たちで手伝えることがあれば手伝わせていただいたり、ということもありますので気軽にどうぞ。

 また、YouTubeチャンネルも行っていますので見ていただけたら。また、インスタやブログも随時更新しております。そちらをご覧いただければ、ウチの活動内容も分かると思いますので、一度ご覧ください。

 

 

 

これから介護がどんどん必要になってくる社会になると見越し笑脳を始めた鈴木さん。コミュニティ作りのビジネス化や行政の働きかけは東京などではどんどんと大きな流れになっていますが、鈴木さんは既にそれを感じ取って東広島で動き始めていました。先を見る力や、小さな変化を見逃さない目、工夫で乗り越えるアイディア、鈴木さん自身が、『ええ脳』を持っているなあと深く思いました。介護で不安のある貴方、わんぷらに相談してみてはいかがでしょうか。

 

会社情報

株式会社わんぷら

住所:〒739-0142 広島県東広島市八本松東2丁目17番25号

主な事業内容:高齢者向けデイサービス、健康教室など

HP:https://wan-pura.com/

 

記者の画像

森 新太郎

FM東広島パーソナリティ。広島大学教育学部卒。劇団を主宰し、演出や脚本も務める。

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