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大浦充弘さん / 大浦鮮魚店【FM東広島『喫茶897』第33回】

  • 2024/05/15

 FM東広島・毎週火曜日午後6時台に放送している『DOGENSURU NIGHT』内のコーナー『喫茶897』では、東広島の企業・団体の方にお越しいただき、いろいろなお話を伺っています。

 第33回のお客様は、大浦鮮魚店代表の大浦充弘(おおうら みつひろ)さん。魚の話やあきつマーケットのお話などいろいろとうかがいました。

 

 

 

 

 

 

安芸津の食を支え続ける鮮魚店

 

— 大浦鮮魚店について教えてください。

 東広島市安芸津町、海に面した街でおよそ39年鮮魚店を営んでいます。大浦鮮魚店は魚屋ですが、魚を使ったお惣菜であったり刺身であったり、またそれを使った仕出し料理、お弁当なんかもやっています。

 

 

 私は風早小学校、安芸津中学校を卒業しまして、正に地元ですね。料理人になりたくて和食料理の修行をしていた時期もあったんですが、そこで培ったものが役立っているというのはあるかもしれません。

 

 

— 2024年5月の今おすすめのものはなんでしょうか。

 地元でとれるコウイカですね。あとは鯛もいいですしこれからだと鱧もよくなってきますね。

 コウイカは、刺身で食べるのが定番ですがさっと焼いたり炊いたり……何をやっても美味しいと思います。イカを茹でで木の芽味噌で食べる木の芽和えなんかもおすすめですね。

 

 

— あきつマーケットが2024年5月26日に開催と聞いていますが、どのように関わっているのでしょうか。

 あきつマーケットには毎年参加しているんですが、地元の有志と一緒にワエノバーガーとワエノサイダーを一緒に販売しています。

 ワエというのは、「自分」とか「僕」という意味で安芸津では「ワエ」と私が子供の頃は言っていたんですね。俺のなんたらではないですけど、ワエノバーガー・ワエノサイダー、と(笑い)

 今、着ている服やキャップにもワエと入っているんですが、これはそのイベント用に作って頂きました。子供服やペットの服、雑貨などを取り扱っている広島市瀬野町にあるRIAN OASISさんという、安芸津出身の方がやっているところなんですけど、大浦鮮魚店のエプロンも作ってもらいました。

 

 

 そんなワエノバーガーですが、地元の森下製パンさんという僕が小学校の頃から給食で食べていたパンも作ってくれていた方にお願いをしてバーガー用のパン、バンズを作ってもらいまして、そのパンに僕が調理した魚やチキンなどのバーガーを挟んで提供しています。

 ワエノサイダーも今回からラムネ瓶になりちょっとバージョンアップしています。

 あきつマーケットは災害で大変なところからなんとか元気を出そうということで地元の本田さんという方が中心になって立ち上げたんですけど、だんだんとその繋がりの輪も広がってどんどん大きくなっています。是非皆さん来てください。

 

 

安芸津で愛され続ける鮮魚店だからこそ

 

— お仕事をしていて印象に残っている出来事や嬉しかった思い出はありますか。

 皆さんに喜んでいただきたいと思いながら仕事をしているんですけど、やはり特にこどもさんなんかに美味しいって言われたりすると嬉しくて、このためにやってるなというのを実感します。

 最近も、子供会の料理を頼んでいただいてウチのスタッフが配達に行ったんですが、スタッフがちょっと喜びながら帰ってきたんですね。それで、「どうしたの?」って尋ねると、持って行ったら子供たちが集まって来て、その中の子が「やった、大浦のじゃ」と言ってくれたそうなんですね。

 

 

 「大浦の」で喜んでくれるという話を聞いて僕も嬉しかったですし、スタッフもすごい喜んでいたんで、そんなふうに子供が喜んでくれるなんて嬉しいねとみんなで実感しました。

 

 

— 大浦さんの趣味や好きなものを教えてください。

 薔薇とコーヒーとマージャンですね。

 昔から好きなのはマージャンなんですが、薔薇は西条で専門にやられている方がいて、その人と出会っていろいろと薔薇のことを教えてもらったんです。今、ウチの庭に、ナイトタイムという薔薇を植えてもらってるんですが、めちゃくちゃ綺麗なんですよ。

 そして、その人に引き合わせてくれたのが十字屋珈琲さんなんです。いつも珈琲をお任せで挽いてもらうんですけど、僕の好みも知ってくれているんで「今日はどんなのを挽いてくれるのかな」と楽しみにしています。

 

 

安芸津を愛し、安芸津に愛され続ける鮮魚店は変わらずに

 

— これからの目標やビジョンを教えて下さい。

 壮大な野望みたいなものはないんですが、一緒に仕事をしている仲間だったり地域の人に必要とされる会社であり続けたいな、と。おいしさもそうですが、料理に対する楽しさだったりおもてなしだったりというあたたかさを大切にしていきたいなと思っています。

 

 

— 大浦鮮魚店を一言で表すとどういうところですか。

 小さな店なので本当にもう家族という感じですね。お客さんも地元の方が多いですし、僕らももう親戚と接するような雰囲気でありたいなと思っているので、店は家族であり、お客さんは親戚ですかね。

 

 

 

— 大浦鮮魚店の商品が味わえるのは安芸津のみになるのでしょうか。

 道の駅西条のん太の酒蔵には土日にお弁当を出させて頂いています。あと、漬け丼の素と冷凍の鯛めし・タコ飯を置かせてもらっていますので味わっていただきたいですね。

 また、毎週金曜日に十字屋珈琲さんに置き弁をさせてもらっていますし、西条朝日町に方舟さんというところがありまして、月2回火曜日に商品を置かせて頂いています。

 

 

— SNSも積極的につかわれているそうですが、メインとしては何を使われていますか。

 Facebookとインスタグラムを使っています。インスタグラムはそのままの名前「大浦鮮魚店」で毎日の日替わり弁当や美味しい情報などを発信しています。

 

 

— 最後にメッセージをお願いします。

 安芸津は美味しいものもたくさんありますし、景色がすごくいいんですよね。東広島でも唯一海がある街なのでふらっと来ていただくだけでも素敵な景色に出会えると思いますし、いい人にも出会えるチャンスもあると思いますので、まずはあきつマーケットをきっかけにもっと安芸津を知って頂けたらなと思いますので、お待ちしております。

 

 

 

以前、安芸津の甲斐農園の甲斐さんにお越しいただいた時も感じましたが、安芸津の人達の安芸津愛がすごいです! 災害を乗り越えもっともっと安芸津を盛り上げようという思いをとても感じました。また、いろんな人たちのお話も楽しそうにしてくれてとてもご縁を大切にされているのだなと思い、家族と言ったスタッフや親せきと言ったお客さんを本当に大切にされていることを実感しました。ご縁を大切にされる大浦さんで人の集まりの際はお料理頼んでみてはいかがでしょうか。

 

 

会社情報

大浦鮮魚店

住所:〒739-2403 広島県東広島市安芸津町風早1418−15

事業内容:鮮魚・仕出し

HP:https://www.instagram.com/oourasengyoten/

 

 

 

記者の画像

森 新太郎

FM東広島パーソナリティ。広島大学教育学部卒。劇団を主宰し、演出や脚本も務める。

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