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【東広島警察署】来春竹原署と統合し対応力を強化 「市民の安全を守り抜く」関藤仁司署長に聞く

  • 2026/10/19

 東広島市内では、侵入窃盗やSNS型詐欺が増加。また、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)による犯罪は広域化・巧妙化している。この中、東広島署は来年4月に竹原署と統合。警察の体制も変わろうとしている。地域の安全をどう守っていくのか。東広島署に着任して半年、関藤仁司署長に地域の現状と安全を守る取り組みを聞いた。          (山北)

目次

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着任して半年 東広島のまちの印象

関藤仁司署長

―東広島のまちや市民の印象は。

 東広島市は、利便性の高い市街地と豊かな自然が調和した非常に住みやすく魅力的なまちだと感じている。事件の発生時などには、地域住民や行政、関係機関が一体となって見守りや警戒活動を展開できる、大変心強い地域柄であると実感している。

侵入窃盗が増加 空き家を狙った被害に警戒

刑法犯の認知件数

―管内の侵入窃盗の状況と課題は。

 2026年9月末時点の暫定値では、刑法犯認知件数は734件で、前年同期より21件(2.8%)減少した。一方、侵入窃盗は12件(66%)増加しており、非常に危惧している。特に空き家を狙った被害が目立つ。

 空き家は管理者の目が届きにくく、被害の発覚までに2~6カ月かかるケースもある。また、犯人が空き家と誤認し、居住者のいる住宅に侵入する危険性もある。近年、全国的に多発している匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による犯罪についても、警戒を強めている。

 自転車盗は前年同期より17件(6.6%)減少しているが、被害の多くは無施錠の状態で発生している。短時間の駐輪でも、確実に鍵を掛けてほしい。

―侵入被害を防ぐために必要な対策は。

 在宅時も含め、確実に施錠することが大切。センサーライトや防犯カメラ、踏むと音が出る砂利などの設置も検討してほしい。

 不審者や異音に気付いた際は、ためらわず110番通報してほしい。不審な車両を見かけた場合は、車種や色、ナンバー、乗員の様子などを記録しておくと、捜査にも役立つ。

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特殊詐欺の被害額が約3倍に 巧妙化する手口に注意

特殊詐欺の被害額

―ニセ警察型詐欺・SNS型詐欺の状況は。

 8月末時点の暫定値では、認知件数は22件で、前年同期の29件から減少した。しかし、被害額は2億6400万円に上り、前年同期の8900万円と比べて約3倍に増加している。手口の長期化・巧妙化により、1件当たりの被害額が大きくなっている。

 主な手口として、警察官を装い、「カードが不正利用されている」「捜査のため」などと説明し、逮捕状を見せて現金を振り込ませるものがある。このほか、SNSを通じた投資詐欺やロマンス詐欺も多発している。

―詐欺の被害を防ぐために気を付けてほしいことは。

 電話でお金や資産の話が出たら、まずは詐欺を疑ってほしい。警察などの公的機関が電話で預金額や現金の保管状況を聞くことはない。個人情報を決して教えないことが重要だ。

物損事故が増加 追突事故や自転車のながら運転に注意

交通事故の発生件数

―管内の交通事故の発生状況と主な原因は。

 9月末時点の人身事故は175件で、死者4人、負傷者211人(うち重傷者22人)。物損事故は9月末時点で4816件発生し、前年同期より144件増加している。

 人身事故は朝の通勤・通学時間帯や夕方の帰宅時間帯に多発している。事故の形態では、追突事故が64件と全体の約3割を占める。車間距離不足や速度超過、脇見・考え事による前方不注意などが主な要因だ。

 自転車の交通違反では、スマートフォンを見ながら運転する「ながら運転」が目立つ。若年層を中心に多く見られ、青切符(交通反則切符)の対象となる違反にもつながっている。

―交通事故を防ぐために呼びかけていることは。

 生活道路では2026年9月1日から、中央線などがない道路を対象に、自動車の法定速度が時速60キロから30キロに引き下げられた。歩行者を守るためにも、速度を守るだけでなく、周囲の状況に応じて減速し、思いやりのある運転を心掛けてほしい。

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地域との連携を強化 竹原警察署との統合で対応力向上へ

関藤仁司署長

―黒瀬町での殺人事件を踏まえ、今後どのように地域の安全・安心を守っていくか。

 今年、黒瀬町で殺人事件が発生した際には、地域のボランティアや教育委員会、学校、警察が一体となり、登下校時の見守りやパトロールを行い、地域住民が安心して過ごせる環境づくりに努めた。

 地域の安全・安心を守るためには、警察だけでなく、地域住民や学校、行政、ボランティアの皆さんとの連携が欠かせない。今後も地域と協力しながら、防犯活動をさらに推進していく。

―2027年4月に予定されている竹原警察署との統合については。

 竹原警察署が東広島警察署の分庁舎となる形で統合される予定だ。東広島警察署の署員数が減ることはなく、むしろ増強する方向で準備が進んでいる。東広島市民への警察サービスや治安維持活動が後退することはない。

 統合の狙いは、広域化・巧妙化するトクリュウによる犯罪やサイバー犯罪への対応力を強化することだ。小規模な警察署では、事件や事故が重なった際に人手が不足することがある。統合によって、必要なときに相互に応援や人員の投入ができる体制を構築していく。

関藤仁司署長プロフィール

せきとう ひとし 福山市出身。2022年に生活安全部少年対策課長、2024年に安芸高田警察署長、2025年に地域部地域課長を経て、2026年3月から現職。親戚に警察官がおり、幼い頃から仕事の話を聞く中で、人の役に立つ仕事を志し、警察官を目指した。趣味はウォーキング。

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