「福祉避難所」について学ぶ講演会(東広島市社会福祉協議会など主催)が12月6日、東広島市市民文化センターアザレアホールであった。住民自治協議会や、自主防災組織の関係者ら155人が参加し、一般的な避難所との違いや、運営方法などについて学んだ。福祉避難所は、災害時に市町村が開設する指定避難所で過ごすことが困難な、要援護者(高齢者や障がいのある人、妊婦など)の支援拠点として設けられている。東広島市内では現在、広島県立障害者療育支援センターの松陽寮や県立黒瀬高等学校、広島国際大学など10施設が福祉避難所に指定されている。
講演会では、松陽寮の小家石龍次寮長が、福祉避難所の現状と抱えている課題、施設における防災対策について報告。NPO法人さくらネットの石井布紀子代表理事が、「福祉避難所の運営と平常時からの備え」と題し、全国的な取り組み事例などを詳しく紹介した。また、地域や事業所(施設)が、地域によって異なる災害リスクや、事業所別、拠点別の要援護者リスクを事前に想定し、「見える化」しておくことが、効果的で現実的な備えにつながると説明した。(茨木)
福祉避難所について学ぶ155人参加し講演会 「見える化」で事前の備えを
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