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(SAT)

酒蔵通りに初の鏝絵 賀茂泉の土蔵

  • 2022/03/09

完成した作品を足場から眺める広島左官マイスターの岡下誠司さん

 

 賀茂泉酒造(東広島市西条上市町、前垣壽男社長)の北西角に建つ土蔵の妻壁にこのほど、大黒天と恵比寿天を描いた鏝絵(こてえ)が完成し、4月13日の蔵開きに併せてお披露目された。
 鏝絵は、家の商売繁盛や子孫繁栄、火災除けなどを願い、左官職人がしっくいを塗り重ねて、左官鏝で浮き彫りにするなどして作るレリーフのことで、江戸末期に静岡県出身の左官職人入江長八(伊豆長八)が鏝絵技術を発展させたといわれている。
 作品は、縦約2m、横約4mで、妻壁に一列に入る水切瓦(みずきりがわら)の上部に描かれている。恵比寿天は、右手に賀茂泉のロゴマークが彫られたとっくりを持ち、左手に大きなタイを抱える。大黒天は米俵に立って、右手に打ち出の小づちを持ち、左手におちょこを持つ。

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