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プレスネットINTERVIEW 東広島市議会 新議長 奥谷 求さん

  • 2023/05/25

議会としての力高めたい 政策形成につながる一般質問に

 東広島市議会の新議長に奥谷求氏(64)=創志会=が就任した。2年間の任期で取り組みたいことは何なのか。今回の市議選の結果をどう受け止めているのか。奥谷氏に聞いた。(日川)

東広島市議会 新議長 奥谷 求さん
プロフィール
おくや・もとむ 2014年、市議補選で初当選。以後、15年、19年、23年と4期連続当選を果たす。この間、議会運営委員会副委員長(15年~17年)、副議長(17年~18年)、総務常任委員会委員長(19年~21年)などを歴任。

―市議選を総括すると。

 過去最低に終わった投票率は謙虚に受け止めなければならない。「議会に関心がない」「議員が普段何をしているか分からない」。私が選挙活動や後援会活動で市民から聞いた意見で、最も印象に残った言葉だ。低投票率に終わった大きな要因だと認識している。また、30・40代議員や女性議員の躍進も民意だと受けとめている。議会内では、価値観が多様化するだろうが、議会運営をスムーズに進めるためには、各世代が互いの価値観を分かり合う努力が必要になる。

―議長として取り組むことは。

 議会の政策機能の強化と、情報発信力の向上だ。これまでの議会をみていると、せっかく良い一般質問があっても、質問だけで終わるケースが多かった。大分県中津市のように、議員の一般質問が政
策提言や政策形成につながるよう議会運営委員会で協議し取り組んでいく。議員個人の力には限界があり、議会としての力を高めていくためだ。
 執行部と議会は二元代表制といわれるが、議会として提案することで執行部と対等の立場になる。議会の力を高めることは、市民の議会への関心を高め、投票率の向上につながると信じて取り組みたい。
 一方で、執行部と議会が一緒に勉強する機会を設けることも必要だ。なれ合いになるというのではない。執行部には執行部の、議会には議会の思いがあり、政策を実現させるには、それぞれのニーズを融合させることも大切だ。

―思い描く議長像は。

 過去の議会の歴史を振り返ると、議長選のしこりなどが絡んで議会改革がうまく進んでいないときもあった。払拭するためには、繰り返しになるが、政策を中心に一つにまとまる議会にしたいしそれを実現できる議長でありたい。来年は市政施行50年。50年から先の20年、30年先を見据えた施策を提案できる議会にしたい。

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