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東広島市議会NEWS 議長選めぐる動きに迫る 新議長に奥谷求氏 乗越氏退け初の就任

  • 2023/05/25
議長選で無記名投票する議員たち
議長選で無記名投票する議員たち

 東広島市議会(定数30)は5月10日、改選後初の臨時会を開き、議長に奥谷求氏(64)(創志会)、副議長に岩崎和仁氏(56)(創生会)を選んだ。議長選は、奥谷氏と、元議長の乗越耕司氏(67)(清新の会)が立候補。30人が無記名で投票し、奥谷氏19票、乗越氏11票で、奥谷氏に決まった。新しい会派の構成と合わせ、議長選をめぐる動きを文と図でまとめた。(日川)

しこり残さない議会に

 奥谷氏は、所属する創志会(6人)と友好会派の創生会(3人)、市民クラブ(5人)に加え、公明党(3人)などから支持を受け、7人の最大会派から出馬、議長返り咲きを狙った乗越氏を大きく引き離した。

 ポイントになったのは、40歳以下の若い議員で構成する新会派の未来の風(4人)と、公明党(3人)の動向だった。議長選が「政争の具」になることを嫌った未来の風は、最終的に自主投票を決め、結果的には、票が分かれる形になった。

 2019年の議長選で乗越氏を支持した公明党は、今回、清新の会との友好関係をリセット。保守系の立候補者が一人でまとまることを前提に「奥谷氏支持」を表明していたことが決め手になった。投票にはなったものの、初志を貫き奥谷氏支持に回った。

 奥谷氏は、所信表明で「政策機能の強化と、情報発信力の向上」を掲げ、「議員個々の力を、議会としての力に変えたい」と強調。奥谷氏が評価された大きな理由だろう。今回、副議長に決まった創生会の岩崎代表は「奥谷氏の議会を一つにまとめるという強い志に期待したい」と信頼を寄せる。

 一部議員の間では、票が割れたことで議会運営を危惧する声もある。ただ、未来の風の鈴木英士代表は「議長選は議長選。終わればノーサイド。変なしこりを残すことなく是々非々で議論できる議会に」と強調する。市議選で未来の風の4人が獲得した得票は、議員一人当たりに換算すると、8会派でトップの23
96票。民意を考えれば、鈴木氏の言葉は重いだろう。

 「市民に信頼され、市政発展に尽くす議会に」。市議30人全員が抱く共通の認識をどうくみ取り、議会運営に生かすのか。覚悟を持って臨む奥谷氏の2年間を注視したい。


議長選をめぐる各会派の票の動き
数字で見る新しい市議会の構図

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