東広島市高屋町の農事組合法人重兼農場(本山博文組合長)が、日本農業新聞の「営農技術アイデア大賞2017」の大賞を受賞した。2017年に同紙に掲載された記事72点から選ばれた。
同法人は、08年に雑草の繁殖を抑える効果のある地被植物・センチピードグラスを導入。初年度の種の吹き付けは業者に委託したが、経費と労力がかかったため、コストをかけない方法を模索。考案したのは、かんがい用エンジンポンプに接続したタンクを搭載した乗用管理機を使用すること。審査会では、低コストで、既存の農業機械で取り組めることが評価された。
3月16日にJA広島中央本店で行われた表彰式で、本山組合長は、日本農業新聞中国四国支所の山西直規支所長から表彰状を受け取った。本山組合長は「中山間地域の農家にとっては、畦畔の草刈りは深刻な課題。多くの方と技術を共有し、研究機関などで改良されて、農家の役に立てたらうれしい」と喜びを語った。
(石田)