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個人誌発行して5年 大崎上島町の日向裕一さん 「長生きして文学活動続けたい」

  • 2021/05/26

 

 文学冊子を個人で発行している豊田郡大崎上島町の大崎上島町さん(33)=写真。活動開始から今年9月で5年目を迎える。「命の尊さ」をテーマにした詩やエッセーなどをしたためた「ヒナタ文学」はこれまでに8冊を発行。5周年記念となる9号の発行を今秋に控え、執筆に励んでいる。
 日向さんは中学生時代にいじめに遭っていた経験から心の病になり、現在も闘病中。文章を書くことが好きで、2008年に1号を製作。以来、活動に賛同し、寄稿する人が増え、9号では15人の執筆者を予定している。
 冊子は大崎上島の商店や竹原・東広島の病院などに設置し無料で配布。部数は当初の50部から今では2000部までに増えた。「絶望したこともあったが、今は10年、20年、30年と長生きして文学活動を続けていきたい」と目を輝かせる。
 来年の始めには誰でも立ち寄れるスペース「ヒナタ文学堂」を自宅に開く計画。作品はホームページ「日向ピースオブカフェ」でも見ることができる。(橋本)

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