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(SUN)

【地域を守る防災の力】災害時に心を支える甘さを 避難経験から生まれた防災スイーツ 株式会社東工電設 LALA PALETTE

  • 2026/06/21
開発したレトルトフィナンシェ
開発したレトルトフィナンシェ

 今年も梅雨の時期を迎えた。近年は毎年のように記録的豪雨がニュースになる。「備えあれば憂いなし」。東広島では、生活者目線で防災対策に取り組んでいる企業も多い。企業の取り組みの一例を紹介する。(編集部)

避難経験から生まれた防災スイーツ 長期保存できる「レトルト フィナンシェ」 

 フルーツタルトやシュークリームが人気の東広島市西条岡町の洋菓子店「ララパレット」は、災害時に備えて長期保存できる洋菓子の開発・製造・販売を行っている。きっかけは、経営者である桑原直さんの避難経験だった。

 「西日本豪雨のとき近くの集会所に避難。怖さと不安の募る中、チョコレートの甘さに心がほっとした」と振り返る。この経験から、防災食に心を和らげるスイーツが必要と実感。「長期保存できる洋菓子」の開発を始めた。

 桑原さんは東工電設(竹原市)の社長であり、エンジニアとしての経験が豊富。スイーツ事業部を立ち上げ、実店舗としてララパレットを開業した。

 洋菓子は長期保存が難しいとされる中、レトルト食品加工に挑戦。エンジニアの技術を生かし、真空にしたり加熱したりする際の設定を細かく調整して、2024年、食感・食味を損なわない焼き菓子「レトルトフィナンシェ」の開発に成功した。

 フィナンシェは、ララパレットで製造。添加物は不使用で、常温で5年間、保存できる。

 現在は自治体や企業・団体へ販売している。「非常時こそ心を支える甘さを」。桑原さんは防災スイーツの普及に力を注ぐ。(橋本)



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