全国各地の中学校や高校で、制服に女子用スラックスを取り入れる動きが広がる中、東広島市内では、高屋うめの辺の近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校が今年4月から市内の中高校で初めて導入する。昨年4月に着任した橋本晃一校長(58)が、防寒や防犯対策、自転車通学者への配慮などから採用を決めた。従来のブレザーとスカートに加え、スラックスが選べるようになる。
高校生徒会副会長の広野玲紋さん(17)は「選択肢も広がるし、寒さ対策にもつながる。学校生活が快適になるとてもいいアイデア」と歓迎している。
女子用スラックスは男子用と比べると細身で、膝から裾にかけて少しずつ広がるスタイリッシュなデザイン。「女子生徒がはいて〝格好いいね〟と言ってくれるもの」をコンセプトに開発が進められ、昨年から姉妹校である大阪府東大阪市の近畿大学附属高校・中学校で導入されている。
橋本校長は「大阪よりも寒い東広島ではさらに需要があるのでは」と分析。「生徒の健康を考えた、安心・安全で信頼できるものを取り入れていきたい。学ぶ環境をサポートするため、これからも要望にはなるべく耳を傾けていく」と話している。
女子用スラックスの導入に合わせ、軽量化したオリジナルのリュック式通学カバンと、上履きにアメリカの靴メーカー「クロックス」の製品も採用する。
(茨木)