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育てた綿で手織り体験 河内小の4年生 ハンカチ作りに挑戦

  • 2022/02/01

指導を受けながら手織り機を体験する児童
指導を受けながら手織り機を体験する児童(撮影・山北)

 

 東広島市河内町の市立河内小(金田敏治校長)の4年生11人が1月12日、総合学習の授業の一環で、自ら育てた綿で、手織りのハンカチ作りを体験した。同町中河内の住民グループでつくる大道山竹炭工房(小田實代表)の「チーム豆っこ(永岡佳子代表)」が計画した。ハンカチ作りは今回が初めて。

 

 講師は、三原市地域支援員の村尾きみかさんが務め、豆っこのスタッフ2人が協力した。児童らは、一人1台の卓上手織り機と黄色や紺に草木染めした糸を使い、織り機の木枠にベースとなる複数の縦糸を張った状態から織り始めた。綜絖(そうこう・縦糸を上下に開く道具)を前後に傾けながら縦糸に横糸を通し、くしで隙間ができないように詰めていった。最初は戸惑う子どもたちの姿も見られたが、講師や同スタッフに助けてもらいながら次第にこつをつかみ、約15cm四方のオリジナルのハンカチを織り上げた。森原麻結さんは「糸を通すところが難しかったが、だんだん慣れてきて楽しかった。今度は違うデザインで作りたい」と笑顔で話していた。

 

 児童らは昨年の6月に、豆っこの畑に畝を立て、綿や草木染めに使用するマリーゴールド、藍の種まきをして栽培。秋にコットンボール(綿の実)を収穫し、草木染めや糸紡ぎをした。

 

 豆っこの永岡さんは「綿花栽培などの一連の活動を通して、製品になるまでの苦労や植物から色が得られることを体験できて良かった」と話していた。

 

 チーム豆っこは、2018年に地元の女性で発足し、スタッフは4人。河内小と連携して、みそ作りなど年間9回、児童の支援活動をしている。

 

オリジナルの手織りのハンカチを手にする児童
オリジナルの手織りのハンカチを手にする児童(撮影・山北)

(山北)

 

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