3/5

(TUE)

ちょっと拝見! 東広島の教育現場 こんな特色見つけました。

  • 2023/05/09

ここが充実!東広島の学校教育

 東広島市は、学校教育を充実させるさまざまな取り組みを行っています。その現場をちょっと拝見。特色ある取り組みのうち三つをリポートします。(東広島市提供)

目次

目次

 

全ての学校で和文化を学ぶ 一校一和文化学習

他国の文化を尊重する心や思いやりの心を育む

高屋東小学校の総合表現「絆」のワンシーン。地域に受け継がれる歌舞伎を取り入れている
高屋東小学校の総合表現「絆」のワンシーン。地域に受け継がれる歌舞伎を取り入れている

 東広島市は2008年から「一校一和文化学習」として、市立の幼稚園、小・中学校で和文化学習を取り入れています。全ての学校で和文化学習に取り組むことは先進的で、2008年、2011年に和文化の全国大会が同市で行われたほどです。地域に根付く伝統や日本の文化を教材としており、とんどや米づくり、和太鼓や茶道をはじめ、酒造りや地域の偉人を題材とした総合表現など、それぞれの学校がさまざまな和文化を学んでいます。

河内小学校の「河内子ども神楽」
河内小学校の「河内子ども神楽」

 市教委は学習のねらいについて、「地域や日本の文化を大切にすることで、東広島市の地域・文化を知り、誇りを持つとともに、他の地域や国の文化を尊重する心を育みたい。それが、他者への思いやりにもつながると考えています」と説明。将来、国際社会で活躍できるように、という願いも込めているそうです。文化の継承だけでなく、子どもたちの将来を見据えた取り組みです。

西条中学校の「組曲『西條』」のワンシーン。体育祭や酒まつりなどで発表している
西条中学校の「組曲『西條』」のワンシーン。体育祭や酒まつりなどで発表している

質の高い学びの場! 大学と連携した授業

学校や地域をつなぐオンライン学習

 東広島市では、市内にある大学と連携した質の高い学習を実施しています。その一つが広島大学と連携して行っている「広域交流型オンライン地域学習」。オンラインで学校や地域とつながり、中継などを交えながら、リアルタイムで意見や情報を共有します。同大の草原和博教授が授業を進行し、参加校の教室では学級担任と大学院生が授業をサポート。中継先では、大学院生が現地からの実況や関係者へのインタビューをします。単元によっては9校19学級600人以上の児童が同時に授業を受けました。

中継先の企業でインタビューをする大学院生(左)
中継先の企業でインタビューをする大学院生(左)
授業を進行する草原教授
授業を進行する草原教授

大学教授などによる出前講座

 もう一つが「科学の芽育成講座」。理科や算数・数学に対する興味・関心を高めることを目的に、広島大学、近畿大学工学部、広島国際大学の教授などが体験型の出前講座を行います。子どもたちは、専門的な話や実験に興味津々。2019年からこれまでに計166学級で講座が行われています。

 いずれも市内に大学のある東広島市ならではの取り組みです。

大学の教授による出前講座「科学の芽育成講座」
大学の教授による出前講座「科学の芽育成講座」
大学の教授による出前講座「科学の芽育成講座」
入野小で行われた出前講座でゼブラフィッシュの卵を観察する児童
入野小で行われた出前講座でゼブラフィッシュの卵を観察する児童

地域とともに学校を運営! コミュニティ・スクール

目指す子ども像を共有し、そのためにできることを実行

地域の人たちと交流したいという児童の声で企画・開催された御薗宇小学校の「みそのうタイム」の一コマ。地域の人たちが、昔遊びや将棋など、18講座の講師を務めた
地域の人たちと交流したいという児童の声で企画・開催された御薗宇小学校の「みそのうタイム」の一コマ。地域の人たちが、昔遊びや将棋など、18講座の講師を務めた

 東広島市は、コミュニティ・スクール(学校運営協議会を設置した学校)の導入を進めています。学校運営協議会は、保護者、地域の代表、学識経験者などで組織します。学校運営の基本方針を承認したり、学校運営について意見を述べたりするなどの役割を持っています。

 2022年5月1日現在、20の学校運営協議会が設置されています。「子どもたちにどのように育ってほしいか」ということを学校と共有して、そのためにできることを対等な立場で考え、長期的な計画を立てて実行します。

 2020年度に学校運営協議会を設置した御薗宇小学校では、子どもたちの「こんなこと知りたい」「やってみたい」という思いの実現に向けて大人たちが協働しているそうです。「地域の人との学習で、一緒に遊んだり活動したりしたことが、児童の自信や成長につながっていると感じます」と榎並愛子校長。

 東広島市では、2024年度までに全小中学校にコミュニティ・スクールが導入される予定です。

木谷小学校の地域産業の学習。地元のカキの生産者を訪れ、養殖や仕事の工夫などについて学んだ
木谷小学校の地域産業の学習。地元のカキの生産者を訪れ、養殖や仕事の工夫などについて学んだ

関連する人気記事

新着記事