西日本を中心に甚大な被害をもたらした「平成30年7月豪雨」。広島県警は、被災者を狙った詐欺や空き巣への警戒を呼び掛けている。東広島市でも多数の死傷者が出て、避難生活をしている人もいる。災害に便乗した犯罪の手口と回避のポイントをまとめた。(橋本)
県警は、「過去の大災害の後には、被災者宅を狙った空き巣の被害が必ず発生している」とし、夜間にもかかわらずスコップを持ってうろついている▽家電製品を運んでいる▽県外ナンバーの車が長時間駐車しているなど、不審な状況を見たときは110番通報をしてほしい、という。
一方、「レスキューの服を着た泥棒が大量にいる」といった文面がSNSで拡散。これを受け県警は9日、「そのような事実は把握していない」と発表。「不確定な情報をSNSなどで拡散させないで」「デマ情報に惑わされることなく、冷静な行動を」などと呼び掛けた。
また、不安な気持ちにつけこむ詐欺や、悪質商法の発生も懸念される。いずれも、すぐに決断はせず、家族などに相談することが重要。手口や決まり文句を知っておくことも、だまされない一つのポイント。