広島大学を退職した教職員でつくる広島大学マスターズ(代表・渡部和彦広島大名誉教授)は2月8日、「市民フォーラム 学園都市・東広島の近未来を語ろう」を東広島市市民文化センターアザレアホールで開き、約150人が参加した。
第1部は基調講演。渡部代表が、「外国人と日本人が共に助け合うことが市や大学の発展につながる」と強調。外国人受け入れの際の地域の課題を挙げ、家族連れで日本に留学する学生も多く、子どもが通う学校の授業で通訳ボランティアが必要であることや、広報やハザードマップへの英語表記の提案もなされた。
第2部はシンポジウム。パネラーのS・ティランさん(スリランカ出身)は西日本豪雨災害の時、災害ボランティアで民家に流れ込んだ土砂を取り除いた経験について話し、祭りや行事にも参加したいことを話した。M・レザ・ルスタムさん(インドネシア出身)は、イスラム教徒の礼拝室を東広島医療センターや主要施設に設けてほしいと訴えた。V・B・ヴァシレヴァさん(ブルガリア)は、田園にある古民家カフェでナポリピザと日本酒が味わえる異文化融合に驚いた経験を話し、想像次第で異文化融合の可能性があることを伝えた。 (奈須)