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アイフィットさいき葬祭 柚木力社長【一問一答】

  • 2020/08/25

アイフィットさいき葬祭

 

今年で創業70年の「アイフィットさいき葬祭」(東広島市西条本町)。総合葬祭業として昨年度は過去、最高の収益を計上した。《一人でも多くのお年寄りが安心して明るく暮らせる社会をつくる》を経営理念に、東広島に根を下ろして事業を展開している。(日川剛伸)

 

2014年3代目の社長に就任した柚木力社長と一問一答。

 

 

■座右の銘

「天の時 地の利 人の和」。中国の儒学者・孟子の言葉です。天の時とはチャンス、地の利とはポジショニング、人の和とはチームのこと。3つが揃うことで、ビジネスは上手くいく、と常に心に留めています。

 

■社員への訓示

30人のスタッフに言っているのは「誇りと自信を持って仕事に取り組もう」と。プライドがないと良い仕事はできませんから。その思いを持っていれば、特に理想の社員像はありません。今と10年後は違います。時代が変われば、求める社員像も変わってきますからね。

 

■出家

お世話になった先代の佐伯祐二2代目社長が亡くなったとき、どうしても先代と会話をしたい思いに駆られました。それで、「自分が僧侶になれば、先代と同じ世界にいける」と社長に就任した1年後の2015年に仏教寺院に出家しました。僧名は「三力」です。

 

■経営哲学

社員への感謝です。どんなに会社が厳しい状況になっても、社員には「ありがとう」という言葉を忘れません。実は素直にありがとうと言えるようになったのは出家後のこと。出家する前は、結構社員を怒っていましたからね(笑)。その意味では出家は会社経営にプラスになっています。

お陰様で、社員からは「うちの社長はどんなときもありがとう、と言ってくれる。そんな社長を悲しませるわけにはいかない」とさまざま提案をしてくれるようになりました。

 

■葬儀への思い

生前の故人が偲ばれる演出をするのは、プロである葬儀社の役割です。ただ、良い人生を歩んできた故人の前では、葬儀社の小手先のテクニックは通用しません。例えば、花瓶に一輪の花を挿しただけの葬式であっても、故人が生前人に慕われ、愛されていれば、本当に素敵な葬儀になります。だから、みなさんには「生」の時間を大切にしてほしい、と願っています。

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