
弓場部長(右)に地域おこしへの熱い思いを語る村上さん
東広島市は9月1日、安芸津町の地域おこし協力隊に東京都から移住した村上由貴さん(31)を任命した。市役所で辞令交付式が行われ、生活環境部の弓場潤部長は「これまでの経験やスキルを存分に発揮して地域を盛り上げてほしい」と激励した。村上さんは「地域の人と一緒に〝安芸津町が大好き〟と思えるような地域づくりに取り組んでいきたい」と意欲を見せた。
安芸津町は同市で唯一海に面した町でカキやビワ、ジャガイモなどの特産品が多く、酒蔵もある。村上さんは、町の魅力などの情報発信や、空き家を利用した交流の場づくりなど地域資源を最大限生かす活動に取り組む。
村上さんは竹原市出身。広島市で5年間、情報誌の企画編集の仕事をする中で、広島の魅力に気付いた。3年前に上京し企業の広報業務を経験。商品PRのノウハウを学んだ。これまで学んだスキルを生かして、「広島の魅力を発信したい」と地域おこし協力隊に応募。
将来は「地域の人や村上さんがいるから安芸津に行ってみたいと思われるような地域おこしをして、輝く人になりたい」と語る。
「地域おこし協力隊」とは
地方に移り住み、活性化に取り組む総務省の制度。市では2016年度から地域おこし協力隊を導入し、9月1日現在、志和・安芸津に各2人、福富・豊栄・河内に各1人の計7人が在籍し、活動している。
「子どもが五感に触れる環境を」安芸津町の地域おこし協力隊に清水さん