東広島市河内町の河内小4年生10人が2月3日、同町中河内の「大道山竹炭工房」で竹炭を使った電池作りに挑戦した。
指導したのは、工房の代表小田實さん(75)とマネージャーの永岡義彦さん(68)。児童は、永岡さんから電池の種類や仕組みなどを教わった後、電気抵抗を測定する器具を使って電極にする竹炭を選定した。選んだ竹炭に、濃い食塩水に浸したクッキングペーパーとアルミホイルを巻き付けてポータブル型の電池を作製 。導線で電子オルゴールやLEDランプにつないで電気が発生しているか確認した。最後に児童は、濃い食塩水を入れたペットボトルに竹炭とアルミホイルを浸した電池を作製。ポータブル型との電力の違いを実験した。
中務瑛心君は「電気抵抗や電圧を計るのが楽しかった。オルゴールやLEDにつなぐ瞬間がドキドキした。想像以上に大きな音が出て驚いた」と話していた。
工房は地元の住民有志が竹林と山の保全を目的に2006年に設立。07年から河内小4年生に年間を通して竹炭作りなどを教えている。