氏子総代による玉串奉奠(撮影・小林)
新宮神社(西条町寺家、礒部和伸宮司)の本殿修復保存工事に伴い、御神体を仮殿に移すための遷座祭が、9月10日に行われた。工事は来年3月ごろ完了予定で、その後御神体は本殿に再度遷座される。
遷座祭には、礒部宮司や、氏子総代たちが立ち会った。氏子総代たちが玉串を奉げた後、消灯。暗闇の中、白い布で囲われた御神体が厳かに仮殿に移された。
同神社の本殿は260年以上前に再建されたといわれており、優れた意匠と装飾性の高さなどから、市の重要文化財に指定されている。遷座祭は、社殿の屋根をふき替えた1993年以来。今回の工事では、本殿の傷んだところを中心に、部分的に修繕する。社殿の改修は、祭られている神が若返り、民を救う力も増すといわれている。
礒部宮司は、「今回の改修で、コロナ禍も収束に向かってほしい」と願っていた。
(小林)