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里山の新たな活用探る 福富「地域創生プロジェクト」始動 循環型経済目指す

  • 2023/10/09
旧竹仁小学校とその周辺の地形や建物を表した立体模型を披露する生活デザイン・工学研究所のメンバー。中央が生活デザイン・工学研究所の西山雷大所長(撮影・𦚰)
旧竹仁小学校とその周辺の地形や建物を表した立体模型を披露する生活デザイン・工学研究所のメンバー。中央が生活デザイン・工学研究所の西山雷大所長(撮影・𦚰)

 東広島市とマツダ、博報堂の3者でつくる「生活デザイン・工学研究所」は9月26日、福富地区の地域創生プロジェクトを10月からスタートする、と発表した。

 プロジェクトは、高齢化、社会インフラ脆弱(ぜいじゃく)化などの地域課題解決と新たな生活価値創造に向けた「里山チャレンジプラットフォーム」と「福富みらいベース」の二つから構成される。

 「里山チャレンジプラットフォーム」は、地区外の人たちと里山のフィールドワーク活動に取り組みながら、里山の再生などについて考える。

 「福富みらいベース」は、旧竹仁小を改修して活用。2026年から生活価値創造拠点「福富みらいベース」として生まれ変わり、里山資源の新たな活用を探りながら、現代のテクノロジーとの融合を図る。また、再生可能エネルギーやEV(電気自動車)などモビリティ関係の技術研究も行う。

 福富みらいベースには、基盤インフラとして太陽光を活用した再生可能エネルギー発電などの設備を設置する。

 同研究所は昨年4月に発足。福富地区の自然の力を取り戻し、モノ・コト・エネルギーを生み出していく地域循環型のサーキュラーエコノミーの実現を目指している。

(𦚰)

 サーキュラーエコノミー(循環経済)とは 限りある資源を有効利用する「3R」に加え、資源の投入量・消費量を抑え、ストックを活用しながら、サービス化などを通じて付加価値を生み出す経済活動。

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