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【東広島】全国初、BRTの実証実験始まる 自動運転と隊列走行活用

  • 2023/11/07

 東広島市とJR西日本は自動運転と隊列走行の技術を活用したバス高速輸送システム(BRT)の実証実験を11月7日、JR西条駅と広島大東広島キャンパスを結ぶ県道・市道「ブールバール」で始めた。

 客を乗せないで行う実証実験は12月27日まで。ブールバールの往復12㌔を時速40㌔で、土日祝日を除き、一日に4往復程度運行する。このうち自動走行区間は、中央公園前と池ノ上学生宿舎前間の往復約6㌔。また、先頭の連節バス(18㍍)と大型バス(12㍍)が車間距離を含めて45㍍で連なる隊列自動走行は、池ノ上学生宿舎前から御薗宇ランプ交差点に向かう1・5㌔の範囲内で行う。

 今回の自動運転は、ドライバーが運転操作の主体となるレベル2で実施。先頭車、後続車ともテストドライバーが乗車し、システムがアクセル・ブレーキ操作、ハンドル操作を部分的に実行していく。システムはソフトバンクとJR西日本が開発した。

 実証実験期間中は、一般車両への影響や、曲線道路での自動運転機能、隊列走行時の車間確認などを検証していく。来年1、2月に試乗会を予定、12月中旬に試乗の予約を受け付ける。実証実験後、得られたデータなどを基に課題などを洗い出し、20年代半ばの実用化を目指す、という。

 自動運転と隊列走行を用いたBRTの公道での実証実験は全国初。東広島市では「市のまちづくりはまだまだ発展途上。BRTをまちづくりに組み入れ、西条の街なかの利活用を進めたい。東広島市を訪れた人が、ワクワクするような交通システムになっていけば」と話している。

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