
折り鶴を使った風鈴を手に笑顔の稲毛顧問
竹原市港町でアイデア商品の製造販売を行うかわさきプロテクトはこのほど、広島市中区の平和記念公園内にある「原爆の子の像」にささげられた折り鶴を使った風鈴を商品化した。
風鈴は、直径約8㌢の透明のガラス製で、絵柄はアサガオと花火の2種類。いずれも中にピンク色や赤色の折り鶴を付けた。その下に、原爆ドームと原爆の子の像の写真を印刷した短冊をつり下げて使う。短冊の代わりに、小さな折り鶴を23羽つなげた3束をつり下げることもできる。雨に濡れても破れにくいように、折り鶴には一つ一つ防水加工を施した。風鈴は、1個1980円(税込み)。短冊と折り鶴3束がセットになっている。
同社は、ささげられた折り鶴の再利用を希望する事業者や個人に、広島市が無償で譲渡する取り組みを活用。名刺やハガキ、封筒などへ再生して販売する事業者が多い中、「丹精込めて作られた折り鶴を裁断せずに使いたい」と構想を練り、約1年がかりで作り上げた。
稲毛義伸顧問は「今年は被爆75年の節目、風鈴を通して〝平和の音〟が世界中に響き渡れば」と話している。
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