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(THU)

東広島で加速!ワクチン接種 7月3日から企業対象の職域接種 8月以降、64歳以下対象に段階的に接種

  • 2021/06/21


消防局で行われている集団接種会場でワクチン接種をする市民(左)

 東広島市での新型コロナウイルスのワクチン接種のペースが加速している。高齢者などを対象にした個別接種、集団接種に加え、7月からは市内企業と市立小中学校の教職員を対象とした職域接種が始まる。市によると、10月末までに最大で約12万人の接種が可能になる、という。(特別取材班)

65歳以上の高齢者への接種 進ちょく状況(6月17日現在)
 約80%が予約済み
 対象者/約48,000人
 予約者/約38,000人
 (このうち約26,000人が 1回目接種済み)

 市は現在、65歳以上の高齢者を対象にした接種を行っており、今後、基礎疾患がある人、高齢者施設の従事者、保育士などのエッセンシャルワーカーの接種を始める。広島大学では、学生・教職員を対象とした接種が行われている。

 

 7月からの職域接種は、広島大学、東広島商工会議所、東広島市が共同で実施。市内企業の従業員と市立小中学校の教職員の計約1万9000人が対象。早ければ7月3日から始める予定。

 会場や医師・看護師は広島大が準備。会場は同大東広島キャンパスの西体育館。モデルナ社製のワクチンを使う。

 

 対象は、主に東広島商工会議所の会員企業で従業員1000人未満の事業者の従業員。飲食店や交通事業者など生活を支える業種を優先する。

 

 6月14日の会見で高垣広徳市長は、「政府から示されている職域接種の対象は1000人以上の集団となっているため、中小企業をどうするかが課題だった。商議所、大学と連携して今回のような職域接種が可能になった。極めて意味がある体制が作れた」と説明。企業や教職員からの予約受付方法は、これから検討することになっている。

 

 8月からは、満12~64歳の一般向け接種が始まる。年齢区分に応じて段階的に接種。会場を、現在の市役所・消防局から東広島運動公園に移して、大規模に行う計画。

 

 接種の体制づくりを着実に進める東広島市。接種率を高めるには企業・市民の協力が不可欠だ。

7月3日から開始予定の職域接種 3者が共同で実施

【東広島市】

役割 ・会場の設営・運営・教職員の予約受付


高垣広徳市長
 これまで産業、学術の分野で連携を図ってきたという環境があったため、今回の枠組みを作ることができた。これまでの関係が土台にある。

【広島大学】

役割 ・医師・歯科医師、 看護師などの派遣・場所の提供・ワクチンの管理


俵幸嗣理事
 コロナ禍により危機的な状況に陥っている医療に貢献するのは、国立大学の使命。希望する人ができるだけ早く接種できるよう準備を進める。

【東広島商工会議所】

役割 ・企業からの予約受付、連絡調整


木原和由会頭
 今回の連携で10人、20人規模の事業者の接種も可能になった。他市に先駆けた取り組みをうれしく思う。多くの人が接種し、経済が活発化することを期待したい。

※写真と3者のコメントは6月14日の記者会見より

地元選出国会議員のメッセージ 新谷正義総務副大臣

自治体による接種を支援

 ワクチン接種は現在、各自治体による住民の接種と、企業を中心とした職域接種の2つの方式で進められています。

 総務副大臣として、総務省に設置されたワクチン接種推進本部のスキームによって、自治体による接種への支援を進めるほか、厚生労働大臣政務官経験者として、厚労省との調整により、ワクチン接種時の診療報酬の算定の取り扱いの柔軟化を実現させるなど、ワクチン接種を少しでも前に進めるための活動に引き続き、取り組んでいきます。

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