しおりの制作を行う生徒(撮影・山北)
東広島市八本松南の市立八本松中学校(池田隆校長)の文化系のクラブに所属する生徒はこのほど、地域の人に感謝の思いを伝えようと、ボランティア活動の一環として本のしおりを約150枚作った。
生徒会の中で、地域の人がコロナ禍で読書の時間が増えているのではないかと話し合い、昨年の11月から、文化系の3つのクラブが、それぞれの部活の時間を利用してしおり作りに取り組んだ。しおりの表面は、科学部の生徒が校内にあるヒイラギの葉を採集し、薬品を使った葉脈標本で作った。しおりの裏面には書道部の生徒が、四字熟語を書いた。最後に家庭科部の生徒がラミネート加工を施し、リボンを付けて縦約13cm、横約4・5cmのしおりを完成させた。
しおりは、同市西条中央の市立中央図書館で利用者に配布された。
科学部2年の宮本泰志さんは「葉脈標本を作るとき、葉脈がはがれないようにするところが難しかった。大切に使ってもらえるとうれしい」と話していた。
同中では、10年以上前から年間4~5回、地域の清掃奉仕などを行っていたが、コロナ禍のため、代替の地域貢献に取り組んでいる。
(山北)