6月1日、東広島市八本松町篠で撮影

路上に多くの白い花が落ちて、まるで雪が積もったように見えると、エゴノキに気が付きます。枝先まで鈴のような小さな花が下向きに咲くので「森のシャンデリア」です。実の皮を口にすると「えぐい」ことから名前が付きました。しかしヤマガラはこの実が大好物です。
ヤマガラ(山雀)は、里山から山地の山林で普通に見られる、シジュウカラの仲間です。胸や背中の一部が赤茶色で赤いベストを着たような模様で、正面からは喉の黒い部分が漢字の「山」のように見えます。警戒心も少なく餌付けで手の平に乗ってくるようになります。秋には好物のエゴノキの実を地面に埋めて冬に備える「貯食行動」もする賢い鳥です。
(フォトリポーター 井川良成)