10月1日に供用を開始した広島中央エコパーク(東広島市提供)
東広島市と竹原市、大崎上島町の2市1町でつくる広島中央環境衛生組合の広島中央エコパークが10月1日、稼働を開始した。2市1町のごみ焼却と、し尿処理施設を集約した施設となる。
広島中央エコパークは西条町上三永に建設。約265億円を投資し、2017年度から整備を進めていた。高効率ごみ発電施設と汚泥再生処理センターを併設する。
発電施設には、3つの炉を設け、最高1700~1800度でごみを溶かす「シャフト炉式ガス化溶融炉」を採用。これまで埋め立てていた陶磁器やガラスなども溶融させることができる。溶かした後に発生するスラグやメタルは、建設資材として再資源化、埋め立て処分(最終処分量)はゼロになる。3炉合わせて、一日当たり285tの処理ができる。
一方、ごみ処理に伴い、3炉合わせて瞬間最大6500キロワットの発電が可能。発電で得た電気は、同エコパーク内で利用する他、残りは運営会社を通して売電する。エコパークは最終処分量ゼロを実現し、ごみ発電のできる施設であることから、子どもたちの体験型環境学習の場としても活用する。
(日川)
※広島中央エコパークは追って特集します。