東広島市教委はこのほど、安芸津町出身の酒造家・三浦仙三郎(1847〜1908年)の酒造関係資料と、福富町久芳の丁田南古墳群から出土したと伝わる古墳時代後期の異形須恵器(台付環状瓶)を市の重要文化財に指定した。
三浦仙三郎は、軟水を用いた清酒醸造技術を確立し、清酒醸造史に大きな足跡を残した。今回、指定された資料は、自身の醸造法をまとめた改醸造実践録(草稿)や、第五回内国勧業博覧会に出品したときの改醸法の解説書(草稿)、改醸法の各工程の適温を示した温度計と考えられる赤液温度計など6点。現在の吟醸酒醸造の基礎となった技術を、広く社会に認知したことを示す歴史的資料として、市重要文化財に指定した。
台付環状瓶は横穴式石室墳から出土。環状瓶は特異な形をした須恵器で、安芸地域では鳥や亀を模倣した動物形瓶も横穴式石室墳から出土している。環状瓶も古墳の被葬者が黄泉の国で使う器として作り供献されたと推定され、この地域の古墳時代の習俗を知る上での貴重な資料になることから、重要文化財として保存することにした。
市内の指定文化財は今回の2件を含め193件になった。
(日川)
市重文に新たに2件指定 三浦仙三郎資料と異形須恵器【東広島市教委】
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